プロジェクト・ワイルド・エデュケーターの養成講習会を受けてみた!


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プロジェクト・ワイルド・エデュケーターの養成講習会を受けてみた!

 プロジェクト・ワイルドのテキスト

皆さんは『プロジェクト・ワイルド(Project WILD)』ってご存知ですか? これはアメリカで開発された体験的な学習法を取り入れた環境教育プログラムの1つで、野生動物を中心にしているところが特徴です。

このプログラムの指導員になるには「プロジェクト・ワイルド・エデュケーター(Project WILD Educator)」の講習会を修了する必要があるのですが、満18歳であれば、職業問わず誰でも講習会に参加することができます。講習会は1〜2日ほど。企業やNPOなどで環境啓発活動に参加している方、環境教育をもっと勉強したい学生や教員の方にはうってつけのライセンスです。もし、環境教育に関心のある方にはオススメの講習なので、ぜひエデュケーターになってみませんか?

 

プロジェクト・ワイルド(Project WILD)とは?

 プロジェクト・ワイルドという言葉を初めて聞いた方もいるでしょう。私も初めはどんな活動なのだろうと非常に関心が湧きました。

公式ページには次のように書かれています。

 『プロジェクト・ワイルド』とは「自然を大切に」と理解するだけでなく「自然や環境のために行動できる人」を育成することに取り組んだ野生生物を題材とした環境教育プログラムです。

(参照:Project WILD公式ページ

プロジェクト・ワイルドは1970年、アメリカの西部地域環境教育協議会(WREEC:Western Regional Environmental Education Council)という組織が教育の専門家とともに広がった活動のようです。体験学習法を中心としており「どのように考えるか」を指導するところが特徴です。

後述する講師の方から聞いた話ですが、「プロジェクト」と名のつく米国の学習プログラムはすべて米国の公的機関や組織が連携しているとのことです。つまり、プロジェクト・ワイルドは元々学校教育で活用することを目的としたプログラムです。しかし、満18歳であれば、誰でも養成講習会に受講でき。「プロジェクト・ワイルド・エデュケーター(Project WILD Educator)」として様々な環境教育活動を行うことができるようになります。

 

どこで講習を受けることができるの?

 プロジェクト・ワイルド・エデュケーター養成講習会は全国各地で開催されています。1〜2日間の講習会で8000円前後の料金で受講できるようです。

詳しい講習会案内はこちらの公式ブログから確認することができます。

 

実際に講習会に受けてみました!

 私はは偶然Facebookで講習会の存在を知ったのですが、これは面白そうだし勉強にもなりそうだと思い、実際に受講してみることにしました。

講習会は、9:30〜17:00とほぼ丸一日。受講料は8000円でした。講習は静岡県だったのですが、東京や名古屋から来られていた方もいました。職業は幼稚園の先生を目指している大学生、小学校教員、高等学校教員、NPOで環境教育活動をされている方、雑誌の編集者など、みなほとんどバラバラでした。

そのとき講師をしてくださったのが、公園管理運営研究所開発研究部上席主任研究員でプロジェクト・ワイルド日本代表コーディネーターをされている川原洋さんでした。

プロジェクト・ワイルド・エデュケーター養成講習会の様子

話はそれますが、プロジェクト・ワイルドの指導員にはランクがあります。経験や受講を繰り返して、エデュケーター、ファシリテーター、シニアファシリテーター、そしてコーディネーターへとスキルアップしていきます。

さて、講習会の受付を通り、室内に入ると、目の前にドカンとテキストが置かれていました。

プロジェクト・ワイルドのテキスト

これがProject WILDの「アクティビティ(活動)」と呼ばれる教材が100以上つまったテキストです。元々が学校教育向けなので、どの学年のどの教科で使えるのか、目的・方法・背景・進め方・応用・発展・振り返りなどがかなり細かく記されています。これは学校教員にも、学校教育に関わりたい外部の方にも役立つ情報でしょう。

プロジェクト・ワイルドのテキスト

さて、この分厚い電話帳のようなテキストを見て「うわぁ、これからこれを使って講義を受けるのか(汗」と思っていたら、なんてことはありませんでした。講師の川原さんの主導でまずはアクティビティ(活動)の体験から始まりました。

 

アクティビティ(活動)を体験!

1日の講習会なので、テキストのアクティビティをすべて体験することはできませんが、まずはテキストを開かず、子どもになったつもりでアクティビティを体験させてもらいました。

講師の川原さん曰く、プロジェクト・ワイルドは次のことを大切にしているとのことです。

  • プロジェクト・ワイルドは野生動物を通して楽しんでもらう
  • 主役は子ども
  • アクティビティを通して、達成する喜びを味わってもらう

講習の前半では、子どもになったつもりでこの活動を行ってみました。

動物の変態を時系列に並べる。 

上の写真は、野生動物の一生を時系列に並べるアクティビティ。子ども達の自然体験が減っていることが時々叫ばれていますが、大人が見ても「あれ?これってこっちが先だっけ?」なんて同じ講習を受けた方と一緒に相談しながら並べ替えました。思った以上に奥が深く面白いです。

奥が深いと言えば、こんなパズルもやりました。

同じ動物に写真を揃える。

うまく紙をたたむと、ひとつの動物の一生が表示されるようにできています。これが意外と難しく、講習であることを忘れて夢中になってやってしまいました。できるまですごく悩んだのですが、完成するととても達成感があり嬉しくなります!

同じ動物に写真を揃える。

 アクティビティにはご褒美を用意することも方法のひとつ。川原さんから昆虫のバッジをいただきました。大人でも嬉しくなってしまいます。子どもならなおさらでしょう。

写真 2013-12-01 18 25 28

ただし、この講習会はエデュケーターになるための養成講習会です。後半では、同じ講習会に参加した方達とグループを組み、今度は指導者の側に経ってテキストや道具を利用してアクティビティを行う体験をしました。

時間制限のある中、異業種の方と共に活動を考えるのは容易なことではありませんが、貴重な体験です。参加される方は皆何かしら背景があり、環境教育に思い入れのある方達です。いろんな意見を出し合いながら完成させていく過程は本当に面白かったです。

 

環境教育グッズもすごい!

アクティビティ(活動)の合間に、講師の川原さんが持参した環境教育グッズも色々見せていただきました。

中でも一番衝撃だったのがコレ!

動物のウンチ(レプリカ)

ウンチです!!

シリコン製のレプリカなのですが、もちろん型の元となったのは本物のウンチ。しかし、重さも本物に近く、触るまで本物ではないかとビビってしまいました。これは子どもには大ウケしそうです。よく見るとドングリなどが入っているものもあり、野生動物が何を食べているのかを考えるのにも使えます。

他にも、食物連鎖をテーマにしたマトリョーシカもありました。これは学校の授業でも使えそうですね!

食物連鎖のマトリョーシカ

アクティビティに使う教材には、教具の工夫によって面白くなるものもありました。例えば「野生って何だろう?」というアクティビティは、カードを野生と家畜に分ける活動。しかし、途中で、野生にも家畜にもある生物がいることに気がつき、ここから話し合いが深まっていきました。

野生動物と家畜の区別

子どもだけではなく、大人も一緒にぜひ考えてみたいですね。

 

受けてみた感想:これは受講する価値アリ!!

 6時間半という長い講習で、さすがに最後は疲れを感じましたが、修了証をもらったときが一番の達成感を味わいました。

プロジェクト・ワイルド・エデュケーター養成修了証

今回この講習会を受けて、特に私が良いと思ったのは以下の2点です。

  • 環境教育のアイデアや考え方のスキルアップができる。
  • 業種を超えて、環境教育に関心のある仲間と知り合いになれる。

私は教員という立場での参加でしたが、職業に関係なくオススメです。学校教育や社会教育と行った垣根を超えて仲間ができることもまた非常に価値があるでしょう。

 

さらにスキルアップするには?

先述した通り、プロジェクト・ワイルドの指導員にはランクがあります。経験や受講を繰り返して、エデュケーター、ファシリテーター、シニアファシリテーター、そしてコーディネーターへとスキルアップしていきます。 

しかし、本当に大事なことは「実践」です。同じく講習会に参加した方も仰っていましたが、実践の場を作り、場数を踏むことが指導者として最もスキルアップできることでしょう。講習会だけに終わらず、実際に活動してみることが本当に大事なことです。

 

あとがき

 なかなか言葉で講習会の臨場感を伝えるのが難しいのですが、単にライセンスをとるというだけでなく、モチベーションの高いとの交流の場・情報交換の場にもなり、とても価値ある経験ができるでしょう。もしお近くで養成講習会が行われる際には、一度足を運んでみてくださいね。

 

より詳しく知りたい方へ

プロジェクト・ワイルド(Project WILD)の公式ページです。ぜひご参照下さい。

 

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