食用でないヒョウタンには毒があるので食べちゃダメ!


スポンサードリンク




食用でないヒョウタンには毒があるので食べちゃダメ!

ひょうたん

2013年7月2日に理科の授業における「ヒョウタンの食中毒事件」が報じられました。皆さんご存知ですか?

このニュースに対し、きっと色々な感想があるでしょう。「ヒョウタンって毒があったんだ!」とハッとした人もいれば「そもそもヒョウタンって食べられるの?」という人まで。

今回はヒョウタンという植物とは何なのか、そして食中毒事件はどのようにして起こってしまったのかをまとめました。

食中毒はどのようにして起こったのか?

2013年7月2日に理科の授業における「ヒョウタンの食中毒事件」は以下のように報じられました。

 大阪・茨木市の小学校で2日、授業中に食用ではないひょうたんを食べた17人の児童がおう吐や腹痛などの症状を訴え、このうち3人が病院で手当てを受けました。いずれも症状は回復しているということです。

 茨木市教育委員会によりますと、今月2日、茨木市の小学校で4年生の理科の授業中に、ひょうたんを観察した際、教諭がひょうたんを数センチほどに切り、希望した28人の児童に食べさせたということです。

 このうち17人がおう吐や腹痛などの症状を訴え、3人は病院で点滴などの手当てを受けましたが、症状は回復しているということです。

 教育委員会によりますと、児童が食べたひょうたんは、食用ではない「千成(せんなり)ひょうたん」で、おう吐や下痢などの症状を引き起こす「ククルビタシン」が多く含まれているということです。

 教諭は「子どもたちが育てたひょうたんなので味見させた」と説明しているということで、茨木市教育委員会の田中義明参事は「食用でないひょうたんを児童に食べさせた行為は誠に遺憾で、緊急の校長会を開いて詳細を伝え、食の安全確保の徹底を指導していきたい」と話しています。

(出典:NHK)

[追記]この教諭(63)は大阪府教育委員会により同年11月14日付けで懲戒免職となりました。

上記の情報の中でキーワードとなるのは「ククルビタシン」という物質です。

 

ヒョウタンってどんな植物?

ヒョウタンは、漢字で書くと「瓢箪」と書きます。人間の暮らしとの関わりは古く、720年頃書かれたとされる『日本書紀』の中に登場します。

ひょうたん

その正体はウリ科ユウガオの品種の1つです。ユウガオとはいっても、皆さんがよく知るアサガオと似たような花を咲かせるユウガオ(正式名はヨルガオ)とは全く別の種類。ヒョウタン(ユウガオ)とユウガオ(ヨルガオ)の咲かせる花がよく似ていた事から、いつの間にか名前がごちゃ混ぜになってしまったのです。

そのヒョウタンことユウガオの中には「ククルビタシン」という物質が多かれ少なかれ含まれており、その物質が多いと毒性も強くなります。先述した記事の中にある「千成ひょうたん」などがそれにあたり、食べてはいけなかったのです。

ヒョウタンのように自然にある毒について、厚生労働省はホームページで情報を公開しています。ヒョウタンに含まれるククルビタシンについては次のように注意を喚起しています。

毒性成分:ククルビタシンEなどのククルビタシン類

 

ククルビタシンE

 

食中毒の型:消化器系の中毒

中毒症状:唇のしびれ、吐き気、おう吐、腹痛、下痢

発病時期:摂食食後から数時間に現れる。

(出典:厚生労働省

厚生労働省のホームページでは過去の食中毒事件の発生事例も紹介されています。ヒョウタンによる食中毒事例は1年に1回あるかないかの頻度ですが、注意が必要なのです。 

以上の事から、ヒョウタンは「食用」の表示がないものはクルルビタシンを多く含んでおり、食中毒の危険がある事から絶対に食べては行けないのです。

 

みんな知らないうちに結構食べています。

さて、このニュースを見たとき「そもそもヒョウタンって食べられるの?」と思った方もいるのではないでしょうか?

ヒョウタンと言えば、乾燥させて容器として利用するもの、というイメージが強い方もいるでしょう。昔からヒョウタンは世界各地で水筒の代わりとして利用されてきた事は事実です。

しかし、ククルビタシンをあまり含んでいない食用品種のヒョウタンも存在するのです。例えばアフリカ原産の食用一口瓢箪などは、若いうちに収穫し、奈良漬けやたまり漬けにして漬け物にしてしまうこともあります。

また、ヒョウタンを乾燥させた食品もあります。かんなで薄切りにして保存にします。使用するときに水で3時間ほど戻し、塩ゆでにします。さらにそれを砂糖、しょうゆ、みりん、ダシ汁で煮詰めてお寿司の具として使います。

そう、誰だって1度は食べた事のある「かんぴょう」こそ、食用のヒョウタンなのです。

かんぴょう巻き

ちなみに日本で最も食用ヒョウタンを生産しているのは、栃木県です。

 

あとがき

植物を育てて果実がなると、食べてみたいと思うのが子ども心。それを見越してヒョウタンも初めから食用品種を育てていれば食中毒事件は防ぐ事ができたかもしれません。収穫したヒョウタンを乾燥させて、手作りのかんぴょう巻きを作ってみるのもまた一興です。ぜひ参考になればと思います。

【追記】

  • 13.11.14 教諭の処分について追記しました。
  • 13.07.06 記事をアップしました。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このコンテンツは クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。


スポンサードリンク


※Facebookページ応援よろしくお願いします!

コメントを残す