生クリームとホイップクリームの違いって何?


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生クリームとホイップクリームの違いって何?クリームとホットケーキ

お菓子を作る時に使う生クリーム。頑張っても中々泡立だなくて苦労した経験はありませんか? 私は生クリームを泡立てた時に、全然泡立たず投げ出しそうになった事があります。

実は原因は使用したクリームにありました。私が使用していたのは生クリームではなくホイップクリームだったのです。生クリームとホイップクリーム。一体、何が違うのでしょうか。実際に作って比べてみました。


2種類のクリームを泡立ててみよう!

生クリームとホイップクリームの違い

実際に泡立てて、比較してみました。

 

【材料と道具】

  •  生クリームまたはホイップクリーム 各200ml
  •  砂糖 15g
  •  氷  適量
  •  塩 小さじ1くらい
  •  ボウル 2つ
  •  泡だて器
クリームづくりに必要な材料と道具

【生クリームとホイップクリームを泡立てる手順】

  1. 氷水と塩をボウルに入れる。
  2. 氷水を入れたボウルの上に同じ大きさのボウルをのせ、冷蔵庫でよく冷やした生クリームまたはホイップクリームと砂糖を入れる。
  3. 泡だて器で空気を含みながら泡立てる。
※ホイップクリームの場合は、泡立て器を素早く動かさないと、なかなかクリーム状になりません。

 

【生クリームを泡立てる】

5分後、少しとろみがついてきました。

生クリーム泡立て

7分後、とろみがついてきました。

生クリーム泡立て

10分後、なめらかなクリームになってきました。

生クリーム泡立て

12分後、クリームが出来上がりました。

※生クリームは泡立てすぎると分離してしまうので柔らかいツノが立つ程度までにします。

生クリーム泡立て

次にホイップクリームを泡立ててみます。

 

【ホイップクリームを泡立てる】

5分後、まだ液体状です。

ホイップクリーム泡立て

7分後、少しだけとろみがついてきました。

ホイップクリーム泡立て

10分後、さらにとろみがついてきました。

ホイップクリーム泡立て

14分後、しっかりしたクリームが出来上がりました。

ホイップクリーム泡立て

生クリームは一度固まり始めると泡だて器を軽く左右に動かす程度でも固まっていきました。一方ホイップクリームは常に力いっぱい泡立てないと固まりにくかったです。わずかですが、ホイップクリームの方が時間がかかりました。

 

泡立てたクリームは何が違う?

【見た目の違い】

生クリーム

生クリームはホイップクリームよりも黄みがかっていてベタッとしています。

ホイップクリーム

ホイップクリームは白色で丸くなめらかで、ところどころ気泡が見られます。

生クリームとホイップクリームの違い

 

 

【味と食感の違い】

生クリームの方がコクがあり、乳脂肪の味がはっきりしています。口に入れるとすっと溶けて口当たりが良かったです。

ホイップクリームは生クリームに比べてあっさりした味をしていました。口に入れるとじゅわっと潰れ、まるで泡を食べているようでした。

 

そもそもクリームって何?

本来は、乳脂肪のみを原料とした乳脂肪分18%以上ものをクリーム、そのクリームをホイップ(泡立てた)したものをホイップクリームと言います。

しかし一般的には、乳脂肪のみを原料としたものを生クリーム、植物性脂肪を主な原料としたものをホイップクリームと呼んでいます。つまりホイップクリームは植物性脂肪と乳製品を混ぜて作った生クリームの代替品なのです。

価格は生クリームが350円前後、ホイップクリームが150円前後と倍以上の差があります。

 

2つのクリームのパッケージを比べてみよう

【オモテ面の表記の違い】

生クリームの方は、乳脂肪分47%の生クリームであることがわかるように表記されています。

(写真は「純生クリーム47」「FRESH CREAM 47」)

ホイップクリームと生クリーム

ホイップクリームの方は、大きく描かれた「ホイップ」の文字の下に「植物性脂肪」と表記されていて、生クリームとは異なる製品だと、すぐにわかりますね。

賞味期限は生クリームは10日程度、ホイップクリーム1ヶ月以上。ホイップクリームの方が長いのですね。

 

【成分表示の違い】

生クリームは生乳100%のため原材料の表記がなく、「クリーム(乳製品)」とだけ記されています。

一方、ホイップクリームは名称「乳等を主要原料とする食品」と表記されています。植物性油脂、乳製品、乳化剤、メタリン酸Na、香料、安定剤、着色料と多くの材料が使われています。

生クリームとホイップクリームの違い

 

【原材料からわかる違い】

生クリーム中の乳脂肪分は、水分の中に脂肪球という形で分散して存在しています。この状態を「乳化状態」といいます。

動物性脂肪の生クリームは添加物を加えなくても生乳だけで乳化状態を保っているのに対し、植物性脂肪のホイップクリームは乳化剤や安定剤を加えなければ乳化状態を保ちにくいようです。

 

【動物性脂肪と植物性脂肪の違い】

脂肪は、大きく飽和脂肪酸不飽和脂肪酸の2種類に分けられます。生クリーム飽和脂肪酸を多く含み、ホイップクリーム不飽和脂肪酸を多く含んでいます。

飽和脂肪酸は常温では固体の「」として存在しています。動物性脂肪の生クリームは水の中に固体の脂が混ざっている状態です。

不飽和脂肪酸は常温では液体の「」として存在しています。水と油は混ざらないのでそのままでは分離してしまいます。植物性脂肪のホイップクリームには、液体の「油」を包みこむために乳化剤を入れています。

動物性脂肪と植物性脂肪の違い

 

クリームはどうして泡立つの?

  1. クリームの中にある脂肪は、脂肪球膜という膜に閉じこめられています。
  2. クリームを泡立てることで脂肪球どうしが激しく衝突して脂肪球膜にが傷がつきます。
  3. 傷がついた部分から、脂肪球の中の脂肪が出てきて脂肪球どうしが結合し、だんだん脂肪球同士のつながりが大きくなっていきます。この時に空気を多く含むことで体積が増えます。
  4. さらに泡立てると脂肪球同士の結合が網目構造をつくり、きれいにツノが立ったクリームが出来上がります。
クリームを泡立てるためには「脂肪」が不可欠です。生クリームやホイップクリームのパッケージには乳脂肪〇〇%と必ず表記されています。脂肪分が多いクリームほど泡立てやすくケーキのデコレーション用にむいています。逆に脂肪分が少ないクリームはコーヒーやシチューなどの料理に向いています。

植物性のホイップクリームは動物性の生クリームに比べて泡立てにくいですが、脂肪分が多いものを使えば比較的泡立てやすいです。ケーキのデコレーションで生クリームやホイップクリームを使用する場合は、脂肪分40%以上のものがオススメです。

生クリームとホイップクリーム、2つを比べることで以下のような違いがあることがわかりました。風味を重視するなら生クリーム、コレステロールが気になる人や白いクリームを作りたい場合はホイップクリームと、それぞれの特徴を活かして上手に使い分けていきたいですね。

 
生クリーム ホイップクリーム
賞味期限 10日程度 1ヶ月以上
原材料 生乳100% 植物油脂、乳製品、乳化剤 他
泡立てやすさ 泡立てやすい やや泡立てにくい
泡立てた後の見た目 黄みがかっている
べたっとしている
白色
丸くなめらかだが気泡が見られる
味・食感 コクがあり乳脂肪の味がはっきりしている
なめらかで口に入れるとすっと溶ける
あっさりしている
泡を食べている食感でじゅわっと泡がつぶれる
 

あとがき

私が初めて動物性脂肪の生クリームを使ったのは、大学の調理実習でケーキを作ったときでした。それまで安さ重視でホイップクリームばかり使っていたため、生クリームの方が泡立てやすく美味しいという事実に驚愕したことを覚えています。それ以来、ケーキを作る時には必ず動物性脂肪の生クリームを使用するようになりました。

生クリームもホイップクリームも脂肪がたくさんでカロリーが気になりますが、おいしいケーキには欠かせない存在ですね。

 

参考

 

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このコンテンツは クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。


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この記事を書いた人

おちび団体職員
2009年 同志社女子大学 卒業
現在、みんなのえくぼをつくるハンドメイド「ekubolab」で活動中

日常生活の中にも科学はいっぱい!!
生活を楽しくする布小物も作っています。
http://www.ekubolab.com/

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