偏光板を使ってハチの見るセカイを覗いてみよう!


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偏光板を使ってハチの見るセカイを覗いてみよう!

 

ミツバチ

人間は言語でコミュニケーションを取りますが、ハチはダンスを使ってコミュニケーションをします。その基準となっているのが太陽の方角です。しかし、太陽が雲で隠れていても、青空さえ見ることができればハチは太陽の方角が分かるんです。そこにはいったいどんなしくみがあるのでしょうか? 偏光板を使ってハチの見る世界を覗いてみましょう。

ハチは踊る

コミュニケーションをとるのは人間だけではありません。私たちが言葉を使って情報を共有するように、昆虫も、仲間同士で情報を伝えあっているのです。

 例えばミツバチは、8の字をなぞるような動き「8の字ダンス」をすることで仲間にエサ場のありか(花の蜜があるところ)を伝えています。

この動きで、エサ場までの距離と方向を、仲間に知らせることができます。 8の字を描くスピードが遅ければ遅いほどエサ場までの距離は遠く、数キロメートル先にあることを示しています。

右回りの円と左回りの円を交互に繰り返し描くような「円形ダンス」は「8の字ダンス」の変形とも呼べる動きで、エサ場のありかが百メートル圏内にあるときの動きです。

数百メートルから数キロメートルまでの距離を、ダンスのスピードを変えることによって伝えているのです。 

 

基準は太陽

私たちは、東西南北という方位を使って方角を表します。これは地球の子午線を基準として南北を定めたものです。ミツバチは、仲間にエサ場のありかの方角を伝えるとき、太陽の位置を基準にしています。

ハチは自分の家(巣箱)と太陽を結んだ仮想の直線からエサ場の方向何度離れているかという角度で示すのです。

時計の長針と短針がつくる角度をイメージしてみましょう。中心が巣箱で、太陽がある方向を12時だとします。下図の場合、巣箱から見た太陽の方向とエサがある方向がつくる角度は150°です。

太陽の向きと餌場の方向 

ところで、ミツバチは太陽が雲に隠されてしまっていても太陽の方向を知ることができます。 さて、ミツバチはどのように太陽の方向を感じているのでしょう。

 

 ハチが見ているセカイを偏光板で作ろう!

 ミツバチの眼には、「偏向」という、光の波の向きを見る特別な能力があるのです。それを「偏光視」と言います。

 では、ミツバチが見ている世界を体験してみましょう。用意するのは、偏光板です。

偏光板を、下図のように切り分け、正方形に組み直します。

偏光板で作るハチの眼

組みなおしたら、セロハンテープで貼りましょう、このとき、どちらか一面だけ貼ってください。

完成した偏光板で液晶画面を見てみましょう。

偏光板で液晶画面を見た様子

組みなおした偏光板を液晶画面の上で回転させると、下の写真のようになります。液晶画面は、テレビやパソコンのモニターやタブレットや携帯の画面などに使われています。

 偏光板の向きを変えて液晶を見た様子

黒く見える部分と、透明の部分に分かれることがポイントです。

 

偏光板を空にかざしてみよう!

今度はこれを、空にかざしてみましょう

[注意]絶対に太陽を直接見てはいけません。目をやけどし、失明する恐れがあります。

 偏光板で空を見た様子

白黒のコントラストがはっきり見えるところを探します。

hachi6

 

もう少し傾けてみると・・・。

偏光板で空を見た様子

 白っぽい部分を見つけたら、その中心を通って線を伸ばしていった方向に太陽があります。

偏光板と太陽の方向

 ハチの眼を通してセカイを見ると、黒っぽく見える部分と白っぽく見える部分があるのですね。太陽が雲に隠されてしまっていても、青空が見えていれば、偏光視による白と黒のコントラストで、太陽の方向がわかるのです。

これなら太陽の出てない日でも、仲間とコミュニケーションがとれますね!

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1 Comment

  • あるごん あるごん より:

    偏光板の話と聞いて、すぐに拝見しました。
    感心しきりです。

    全く理科とは関係ない集まりで、「偏光板2枚を使った万華鏡」というのを作ったことがあります。
    一般的な万華鏡の筒の先に、ビーズなどではなく偏光板2枚を重ねて固定し、
    それぞれを回転させることで、光の模様を見るというものです。
    偏光板の回転軸が、筒の中央ではなくて筒の縁というのが綺麗に見える
    ポイントになってきます。

    もしお時間などありましたら、試してみてください。

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